Tokyo City Univ.
Dept. of Urban Studies
Interior Planning LAB*

Tokyo City Univ. Dept. of Urban Studies Interior Planning LAB*

 研究テーマ/RESEARCH_2

 
  研究テーマとその分類

本ウエブサイトでは、指導教員のこれまでの所属大学である千葉大学、滋賀県立大学、東京都市大学の全ての研究室での成果を合わせて掲載しています。それらは大まかに言うと、環境心理や空間現象学からデザインを捉えなおす「デザイン科学系の研究」と、人の行動特性から建築計画を科学する「人間空間学系の研究」の2つに分類されます。下記のリストから、興味を引くものを見てみて下さい。

 

 
 

 
人の流れから空間デザインをする

 
 住宅や小さな建築空間とは違って、都市のオープンスペースや商業施設などでの人の動きには、ある種の「流れのすじ」や「動作の典型」が見られる。ひと個々人は頭脳を持っていて、自律した動きをするものであるが、集団化することにより、上記のようなマクロな「群集挙動」をみせるのである。例えば、駅での通勤群集の流れが最も連想しやすい典型といえる。通勤群集は、隣り合った人は他人同士でも、皆が同じ改札を目指して一斉に移動すれば、無意識に列をなしたり、他人とぶつからないよう回避の行動をとるが、これを「磁力を帯びた粒子」の挙動として単純化・理想化することで、BIMやCADなどのデジタル環境上で扱うことのできる「群集シミュレーションモデル」になる。本研究室では、こうした人間行動のモデルを作り、仮想的に群集の流れを作り出し、シミュレーションを通じた空間デザイン手法を主軸に研究を進めています。
In the open spaces and commercial facilities of the city, the movement of people shows some kind of "flow streak" or "typical of movement".This grouping phenomenon is because it exhibits "crowd behavior" from a macro perspective. For example, in a commuting crowd, people next to each other unknowingly form a line and take evasive action.Mathematical models replace this with magnetic particle behavior, enabling "crowd simulation" on BIM and CAD.

関連論文:高柳英明・木村謙・渡辺仁史、パーティクルオブジェクトを用いた3次元群集流動簡易シミュレータの構築、日本建築学会第20回情報システム利用技術シンポジウム論文集[論文]/Proceedings of the Symposium on Computer Technology of Information,Systems and Applications(1997)、pp.94-97、1997.12


トボトボ歩きの人も、元気いっぱいの人もいる。しかし一旦は画一的な挙動に「理想化」する。これが群集挙動のモデル作りの出発点となる

理想化しながらも、「くし状交差」「小集団化」「左に避ける」など、群集ならではの特殊な癖を行動モデルに与える

モデルを作る際は、実際の人の動きを動画像で読み取り、挙動の詳細から数学モデルを作っていく

モデル化した人の動きをCADやBIM上の動点としてオブジェクト化。歩行速度によって色を変えたり工夫することで、流れの状態がビジュアルにも捉えられる。

 
人間行動の癖をシミュレーションモデルにする

 
 普段、人混みの中を歩いている事を想像してみよう。
自分ではあまり意識せずとも、壁・障害物・周りの人にぶつからないように歩いてはいないだろうか。あるいは、前の人と「着かず離れず」、一定距離を保って歩いてはいないだろうか。こうした人の無意識の歩行行動を「追従・追跡行動」と呼ぶのだが、この挙動の癖も、数学の「速度ポテンシャルモデル」で記述が可能である。テクニカルには、タンジェントハイパーブリック曲面などで近似するのだが、簡単に説明すると、図のような2段階の窪みを持った「引力場」を各動点モデルに付与することで、後ろに着く他の動点歩行者を「2段階に」引っ張り、追跡・追従行動をきたすしくみである。
2段階になるのは、実際の人間の動きでも、前の人を追いかける「追跡行動」と、一定距離を保とうとする「追従行動」の、2つの相転移が見られるからであり、こうした群れとしての癖を一つづつ増やしていく事で、より実態に近いシミュレーションモデルが構築できるのである。ただし、あまり条件を増やすと演算負荷が増すので、合理的でない場合は適度な癖の数にとどめておくのが良いと思います。

 

関連論文:高柳英明・長山淳一・渡辺仁史、歩行者の最適速度保持行動を考慮した歩行行動モデル-追従相転移現象に基づく解析数理-、日本建築学会計画系論文集/AIJ Journal of Architecture and Planning No606、pp.63-70、2006.8、DOI: https://doi.org/10.3130/aija.71.63_2  (AIJ Online Paper)


離散系分子動力学を応用した行動モデルでは、速度ポテンシャルをきたす引力場を複数用い、移動個体位置の数値積分に用いる。

群集流れの近接前後の歩行者間で起きる「追跡-追従」の相転移を概念図で示したもの。高速道路を走る自動車のOVモデル(Optimum Verocity Model)と原理は似ている。

人間の行動要因と、それを数学的に表現する方法を対応づけておくと、どんな空間の再現をしたいのかによって、それらを使い分けてモデルに組み込む際に分かりやすい。

行動の癖は他にもあって、例えばこの図のように、対向流動時(左)と、同方向流動時(右)では、歩行者の回避領域も形が違ってくる。

 
賑わいをマネジメントする店舗プランニング

 
 買い物客で賑わうデパートや百貨店、色々な商品があるだけでも楽しいのに、賑わいとの相乗効果で更にショッピングが充実したものになるであろう。しかし、過度な混雑によって「人混みストレス」になったり、混雑の人垣が買い物行動の妨げになっては本末転倒。そこで顧客流動シミュレーションを使って、それらの問題を低減する「売り場プランニング」を行ってみた。図はアパレル・レジャー雑貨を扱う百貨店の1フロアであり、通路とテナント部分に分けて空間データ化してある。丸い粒状動点が各顧客であり、歩行速度によって青・紫・赤・黒の色分けをするようモデリングした。正面入り口から入館する顧客流動が回遊しながら、ショッピングのために停滞・滞留を来すよう、シーン構築がされているが、最も流れの交差と個体衝突が起きやすいのは十字通路部分であり、鳥瞰的に捉えればその様態が一目瞭然である。しかし、歩行者の目線からでは、縦横それぞれの通路後方からは、十字付近での混み具合が違って見えるため、売り場誘導員も適切な誘導ができない可能性も出てくる。
こうした問題を是正するよう、事前にいくつかの売り場プランを仮定し、シミュレーションにかけ、流れ具合の良し悪しを判断する。また流れの効率だけでなく、ショッピングが十分楽しめるべく、適度な停滞も生じさせるよう、プランを工夫する。

 

関連論文:小島尚人・後藤信・高柳英明・服部岑生、大規模小売店舗におけるマクロ流動制御手法に関する研究その1-利用客行動調査とモデル構築について, 日本建築学会大会学術講演梗概集E-1、pp.491-492、2006.9


商業空間の顧客流動シミュレーションを試行する際は、全館のフロアプランと主要な顧客動線を把握しておく。また正月初売り・バーゲンセール時など、非日常的な動線計画を評価したいならば、その図を用意する。

物理演算処理が可能なCADやBIM上で、空間データと顧客流動のシミュレーションシーンの構築をする。ここでは壁・柱・障害物等の空間要素データと、人間の歩行特性を挙動ルールとして追記した分子動力学動点モデルを同一プラットフォームに展開した。

流れ効率重視型や、滞留・停滞生成型など、フロア全体の区割りによって顧客流動の様相は変化する。

なかでも、流れを阻害しない停滞は、商品とのコンタクトタイムが長くなるので、売り上げが期待できる。その効果の程を知るには、平均的な滞留時間[min.]や滞留人数[人/m2]としてシミュレーションログから抽出し、エキスパートジャッジする。

 
大規模駅をラッチレスゲート化する

 
 交通機関等で日常的に用いられるようになったタッチ式ICカード、技術的にはノンタッチ式にも可能であるが、その利点を駅の「ラッチレス」つまり改札機器が不要な検札方式に変え、駅構内の混雑緩和にどれだけなるのかをビジュアルかつ数理的に評価した。ここで用いるのは、歩行者どうしが回避行動をとる瞬間に、歩速の変化・歩行奇跡のぶれ・姿勢の乱れがどう起きているかを現示する「Traj-Scalar model」と呼ばれる可視化モデルである。駅舎や公共空間の建替え・改修工事では、そのために建物機能をストップさせるわけにはいかないので、あらかじめどんな流れの状態になるのかを、計画段階において事前に評価し、デザインへのフィードバックを図る必要がある。シミュレーションとはそのためのデザイン科学なのである。
 


 
関連論文:Hideaki Takayanagi, Shogo Yamada, Shota Sugahara, So Koumei, Hiroko Shibahara(2016) A Study on the Evaluation Method for Local Congestion in Pedestrian Spaces Using the Traj-Scalar Model, Journal of Asian Architecture and Building Engineering, Vol.15, No.3, pp397-402, 2016.10
(JAABE Online Paper)

図はラッチレスゲート(またはタッチレスゲート)の試作機器。ノンタッチICカードか乗車券を持参している旅客を検知・検札するしくみが、ゲート柱や架構部分に内臓されている。

この研究のシミュレーションモデルでは、駅構内を移動する旅客歩行者の歩行領域(パーソナルスペースのようなもの)の相互干渉が起きた際に、その発生様態を可視化するTraj-Scalarバーを歩行面上にプロットするようになっている。

Traj-Scalarバーの現示様相により、歩行者同士の交差・回避事象の種類が特定できる。歩行のロコモーションのリズムが狂ったり、無理な回避や歩行ストレスがある局所に、それに応じたバー現示がなされる。

実空間での実際の旅客流れをCAD上に再現し、同点にTraj-Scalarバー現示を適用すると、ラッチ前にて幾つかの流れの交差と、停滞が生じているのがわかる(ピンク現示部分)。こうした局所混雑をなるべく減らすよう、ゲートのIN/OUT位置と相対的な配置計画を考えていく。

 
市庁舎共用空間のデザイン・シミュレーション

 
 本研究は、近年整備が進められている市庁舎施設の市民公開空 間を対象として、執務空間との時間差併用とその室内計画につい て、併用可能面積と活動の表出度合いを利用者行動シミュレーションの試行によって評価した。評価のポイントは、1)利用者の多 少に関わらず終日賑わいの表出がある空間かどうか、2)執務空間 との時間差併用によってどれだけの席数・面積が併用可能である かを指標として用いた。またシミュレーション試行にあたっては、 サービス複合利用型行動モデルを構築し、市民・来訪者の行動パ タンの構築を行った。この結果の可視化とデータログから、市民 公開空間の各ゾーン毎の利用者人数、余剰席数、賑わい表出長を 時系列において再現し、時間軸を持った空間の高効率利用の手法 を見出すに至った。


 
関連論文:高柳英明、市庁舎施設の市民公開空間を対象とした執務空間との時間差併用と賑わい表出の室内計画に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第28号、pp.57-62、2018年3月 (PDF)

自治体庁舎の執務室面積は、市民人口から所用面積が一義的に決められるが、将来的な人口増減にあわせて拡張・縮小ができるよう、市民公開エリアと併用できる施設運用が求められる。この事例では1階部分の1000m2が該当。

市民公開エリアでの機能複合を検討すべく、コンベンション・カフェ機能・会議室・物販・ギャラリー・ワークショップ機能などを予め設定し、被験者160名に対しそれぞれの利活用パタンについて調査した。

得られたデータから、周辺住民・遠隔地からの来訪者など、プロフィール毎の利活用パタン(市民公開エリアの利用時間・のべ滞在時間・利用回数/w,d等)にまとめ、シミュレーション与件とした。

9種類の空間機能要素を2つの平面典型に配置し、開館時間帯の利用様態を人間行動シミュレーションによって利用人数推移をログ抽出した。また、市民の利用度合いの低い時間帯に執務室機能を併用すると仮定すると、それぞれの平面典型で併用可能な面積が算出された。

 
人の流れの「バブル化現象」を可視化する

 
 水の流れと違い、人の流れは、動点が流体をなしている点で複雑であり、動画で動きを追ってもよく分からないし、ましてや写真に撮って瞬間を捉えたとしても、現象を正しく理解しずらい。しかし、高いところから人の流れをぼんやり眺めていると、知らない人同士が、数名で塊りをなして群集交差しているのが「なんとなく」わかる。これは何故か。
この現象は、既往研究で「群集流れのくし型交差」と定義されているが、なぜ「くし型」を呈するのか、発現のメカニズムが分かっていなかった。そこで本研究は、距離の近しい歩行者同士の「歩行領域」を、距離に応じて接合しあう半流体のメタシェイプで可視化することで、人の流れに見られる、非定常な「バブル化現象」の発現を捉え、歩行者空間のサービス水準の見直しに寄与できると考えた。
 
 
 


 
関連論文:高柳英明・佐野友紀・渡辺仁史:群集交差流動における歩行領域確保に関する研究-歩行領域モデルを用いた解析-、日本建築学会計画系論文集/AIJ Journal of Architecture and Planning No.549、pp.185-191、2001.11、DOI: https://doi.org/10.3130/aija.66.185_5
(AIJ Online Paper)

群集交差の様子を定点観測し、そこから歩行者の時系列動点データを抽出。CAD上でメタシェイプを動点に適用し、個体間距離d=0.97[m]を閾値として、接合・分断の様子を可視化。

つまり隣り合う数名の歩行集団で、近しい者同士で形成する「集団の歩行領域」である。対向流動の場合は、図のように左側通行の自然な流れが形成される。

交差・横断流動の場合は、図のような「バブル化」が見られる。大群集の中を、ピンクの小集団が「切り裂いて」横断する様子が可視化によって確かめられた。この時の群集密度は1.21[人/m2]であり、やや混雑した状態であるが、バブル化することでストレスを感じず人混みをかき分けられるということである。

幅広の対向流動の場合、幾つかのバブルが連鎖することで「流れのすじ」が形成され、結果、互いに組み合わさった「くし形」を成していくことが分かった。この時もバブル内の群集密度は1.2[人/m2]以上であるも、集団化が歩行負荷の低減に与していることが分かった。

 
人の流れを「時間チューブ」で把握する

 
 人の流れの「バブル化現象」の可視化では、小集団の発現メカニズムが理解できたが、どれ程の歩行負荷が低減されるのかの定量化には至っていなかった。そこで本研究は、各移動個体の歩行領域図形を、時間積分した{x,y,t}座標系における柱状の「時間チューブ」を用いて、その重なり積分値V[m2・t]によって特性抽出と把握を行った。図中に、青・赤・白の束が見えるが、これらは3種類の群集流動の交差状態を時間チューブの重なり具合から時間軸方向に「積分」把握するのに適している。一方、これらのチューブの相貫体(複数の立体が重なりあう部分)のみを抽出し、その積分値と形状を解析することで、交差パターンごとに歩行負荷の定量値と様態がわかる。
 
 
 


 
関連論文:佐野友紀・高柳英明・渡辺仁史、空間-時間系モデルを用いた歩行者空間の混雑評価、日本建築学会計画系論文集/AIJ Journal of Architecture and Planning、No.555、pp191-197、2002.5、DOI: https://doi.org/10.3130/aija.67.191_2  (AIJ Online Paper)

図は「時間チューブ」の構築原理を示したものである。歩行平面である{x,y}座標系上に移動個体iがいるとすると、iの歩行領域(r=0.455[m]の正円)を、縦軸t向きに積分していく。

これを観測領域内を通過するすべての歩行者に適用すると、図のようなチューブ束の様子が可視化される。次に相貫するチューブを特定し、立体ブール演算にて該当部分の取り出しと求積を行う。

交差の種類に応じて、相貫部分の形状と発現デュレーションが異なるのがわかる。直交交差より、鋭角交差のほうが長く発現しているのも把握できる。

相貫箇所の発現傾向や場所を特定することで、いままで捉えにくかった群集流れの局所的な歩行負荷がどのあたりで発現しているのかが理解でき、歩行空間デザインにフィードバックする知識ベースになる。

 
オムニスコープ法で360度パーソナルスペースを割り出す

 
 本研究は、大規模駅等のラチ外コンコース等で見られる混雑群衆の看取を通じ、全天球動画像解析により得られた歩行者の全周に渡る異型回避領域の算出法を構築し、既報2)にて研究余地としていた関東圏・関西圏での追証データを元に、歩行者の流動性状別と属性別に、各異型回避領域の抽出と、両圏域での地域間差異の明示に至った。具体的には、全天球撮影対応型カメラを用い、群衆内を歩行移動する観測者の頭部位置より撮影した撮影動画像から、他歩行者間と最接近つまり回避する相対極座標を画像解析により抽出し、移動個体を原点とした全周回避領域を算出した。主要な結果としては、A)対向流同時では左偏りの「い」型を呈し、B)直交交流動時では前方偏りの「い」型を、C)同方向流動では総じて「逆八の字」を呈すること等が明らかになった。また、D)調査対象地別・性別組み合わせパタン別では、それぞれ特徴的な異型楕円を呈し、特異な拡張・収縮が見られた。 


 
高柳英明・木原巳人、歩行者の全周異型回避領域の算出とその地域間差異に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第29号、pp.53-60、2019年3月 (PDF1) (PDF2)

全天球撮影対応型カメラを用い、観測者の頭部位置に据えたまま混雑空間を自由歩行させ、近接する他歩行者との回避様態を動画撮影し、最も近接した際の相対位置・相対速度を動画像中より同定・抽出した。

この撮影と位置同定の原理を概念図で示す。全天カメラ動画像は、観測者の360度、全周の様子を一度に撮影するが、極座標空間を視野レンジのuv空間に歪ませて出力する。よってこの補正のための「ものさし」を作り、接近回避位置を求めた。

観測者に対して、対向・交差する歩行者が、どの位置で、どれ程の相対速度で回避したのかを極座標グラフに表した。図の直交交差では、現示分布が「ひらがなの『い』」の様に呈した。

関西圏・関東圏での比較も行ってみた。エスカレータの右空け・左空けが、東京と大阪で違っている現象から連想されるように、歩行時のパーソナルスペースにも違いが見られた。

 
近傍視野の情報取得と歩行者挙動の連関

 
 本研究は、近年の都市人口の集中により混雑が顕在化している都市部の通路空間において、視覚的な情報が提供されている歩行空間を対象とし、歩行者の安全・快適性を向上させるべく、歩行者の視覚による情報取得が歩行者挙動に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。歩行実験では、被験者の注視に関して条件を与えた実験を実施し、計測した歩行軌跡を基に各注視条件での歩行変化及び歩行変化を及ぼす要因に関して分析を行なった。また、歩行変化と歩行距離に関して相関分析・回帰分析を用い検討を行った。分析結果より、歩行方向に対し水平方向60度以上の位置にある対象物を注視し歩行した場合、歩行中の注視による歩行運動への影響が発生することが確認された。つまり、通常時と同程度の歩行運動と視覚による高精度な情報取得の両立が可能な視野領域の水平外側角は、歩行方向に対し30度以上60度未満であると示唆された。


 
古川尚亮・高柳英明・山田昇吾・木原己人;近傍視野の情報取得と歩行者挙動の連関、日本インテリア学会論文報告集、第30号、pp.83-88、2020年3月
(PDF) 

近傍視野領域とは、人間の中心視野と周辺視野の中間にあり、そこでは「前方を行き交う他歩行者や障害物だけでなく、案内サインやデジタルサイネージ等の多様な情報取得をバランスよく獲得している。

つまりこの領域内に情報取得の対象物があるとき、歩行者は対象物を注視しつつ、他人とぶつからずに歩行が出来るのである。この図は、原点[0, 0]を注視点とした時の当該領域を示した概念とものである。

大規模駅などの雑踏空間では効率的な広告効果を狙ったデジタルサイネージ等が多用されているが、この情報を近傍視野で得る時、果たして歩行者挙動にいかなる影響が出るのかを調査した(実験環境:5[m]×10[m]、被験者 P:注視点 Tを注視しながら計測区域10[m]を直進歩行させる)。

注視角度 30度の歩行では、歩行距離が2[m]以上にて挙動乱れが確認できた。注視角度 60・ 90度では、歩行距離が2[m]以内であっても乱れが生じた。よって近傍視野の水平角は、進行方向に対して 30度以上 60度未満であると示唆された。また歩行距離が長い程、挙動乱れは収束傾向にある事が分かった。

 
スマホ動画から混雑の特徴を特定する

 
 群集流動の情報は、大規模商業施設をはじめ、エリアマネジメント等の管理運営時に、混雑緩和や賑わいの創出といった観点から、重要なデータ基盤であるとみなされてきている。人の流れのカウントは、これまでは目視による断面交通量調査などによるOD(Origin-Destination)分析が一般的に行われてきているが、これには多くの手間暇がかかるため、本研究では、連続間欠露光により撮影した画像を用い、そのデジタル画像解析・合成処理を経て、調査対象空間の流動状態を簡易に評価する手法を構築した。
この連続間欠記録式歩行群衆流画像によって、 一枚の画像から直感的に流動の状態を把握することが可能であり、短時間のうちに解析データ抽出に至る。また、対象空間の人の流れを、その場で撮影・解析データの作成を行い簡易評価することも可能になった。


 Hideaki Takayanagi, Shougo Yamada, Hiroko Shibahara(2015) A Study on Understanding Pedestrian Flow Using Intermittent Recording Images(PIRI), Journal of Asian Architecture and Building Engineering, Vol.14, No.3, pp557-560, 2015.10, DOI: https://doi.org/10.3130/jaabe.14.557
  (JAABE Online Paper)

群集流動がおきている空間を、高い位置から見下ろし、間隔Δt[sec]にて間欠シャッター撮影する。データ形式は一般的なデジタルカメラで出力可能なJPEG形式。Δtと撮影枚数はケース毎に調整が必要である。

元データとなる連続写真の撮影は三脚を使い固定したスチールカメラ等が望ましいが、本手法では座標の位置合わせを処理フローに入れており、手ぶれ程度の位置ずれについては補正処理が行われるため手持ち撮影も可能となっている。

複数の群衆流撮影画像を時系列にピクセル画素演算し、歩行者の移動に伴う画像収差を抽出、その残像差分をピクセル値として返す方法で、単一画像あるいは動画では捉えにくい群衆の流れを、一枚の合成画像として可視化した。

合成画像と、それを元にした動点群による流れの現示。これを元に「流れのチューブ」をあてはめ、性状の特定に用いる。

 
都市レベルの避難行動をシミュレーションする

 
 東日本大震災を機に、国の防災基本計画について見直しが進められている。それに伴い、地方自治体の「地域防災計画」の再検討も急務とされているが、実効的な役割を果たすべき地域防災計画、特に広域避難計画に関して、人手不足・予算不足等を要因として、十分な検討が重ねられず、一時避難所の収容力不足や、避難場所への誘導周知の不徹底などよる、いわゆる「避難難民」の発生、帰宅困難者対策など、多くの課題と改善余地がある。
そこで本研究は、滋賀県大津市の木密・中心市街地を対象とし、既存の同市地域防災計画や、国土地理院により頒布・提供されている統合型 GIS データを活用し、マルチエージェント型の群集行動モデルを動かす都市行動シミュレーションプラットフォームにて、地震等の災害発生時を想定した、広域避難シミュレーションを試行し、避難行動の様態を評価した。地域には「一間道路」「ブロック塀倒壊危険道路」などが散見されるため、街区によっては避難ルート確保が難しいケースも見られたため、「逃げ遅れ」をきたさぬような対策立案に、本システムが寄与できることが分かった。


 
Hideaki Takayanagi, Tatsuto Kihara, Yosuke Kurita, Kazuhide Kawaguchi, Hidetoshi Kawaguchi, Takaaki Furukawa, Takuhi Ono and Shougo Yamada, A Fundamental Study on Multi-agent Pedestrian Model Based on Risk Avoidance Behavior during Road Blackage and Evacuation Simulation of Regional Urban Disaster、Journal of Civil Engineering and Architecture, Volume13(#137), No.4, pp.219-237, Apl.2019  (Online Paper)

地域防災計画とは、国が定める防災基本計画に即し、自治体独自の実地的な検討がなされるが、人口の増減や昼夜間人口の変動などから、決定的な対策が見いだせない事が多い。

「地域避難場所の指定が不明確」「避難所収容数と周辺街区居住者数の乖離」「避難時に閉塞が懸念される幅員 4.0m 以下の道路が多く存在する」「対象地域内に避難困難区域が存在する」など、地域事情も特殊である。

本研究のジオデータおよび不安心理を考慮したマルチエージェント型避難行動モデルでは、全エージェントの逐次個体位置 ・避難完了人数をテキストログとして抽出できるよう、Simtread2にてモデルフローを構築。

被害想定については、滋賀県大津市地域防災計画における被害想定で想定されている琵琶湖西岸断層帯による地震(3パターン)を利用した。

 
スキー場利用者の動きを計測する

 
 大規模集客施設の運営において、収益に直結する顧客ニーズや施設利用動向、回遊特性等は、常に留意すべきマーケティングデータである。特にスキー場等集客能力にシーズン性のある施設においては、スノーボードの急激な普及も加味されて、索道機器の種別、ゲレンデタイプに対し、毎年違ったニーズ変動が見られるようである。来場者ニーズの把握を、効果的かつ直接的に検証する方法としては、1)口頭・筆記式アンケート調査、2)追跡・カウントによる行動調査等が有効であるが、前者は調査員の人的負担が大きく、後者はスキーヤー、スノーボーダーの追尾が困難を極めることから、スキー場においては、どちらも有意義な調査方法とはいえない。
そこで本研究では、スキー場において、発信器・受信機 無線通信システム(本稿以下無線タグシステムとする)を用いて、来場者の行動履歴調査を行い、無線タグの感知精度実験を行うと共に、来場者の索道機器選択率の時間的推移ならびに場内行動特性を把握した。


関連論文:高柳英明・馬場義徳・木村謙・中村良三・渡辺仁史、無線タグシステムによるスキー場来場者の利用特性に関する研究、日本建築学会大会学術講演梗概集、E-1分冊、pp-287-288、2001.9

物流管理で用いられるRFID無線タグを被験者に配布。電波不達の万一に備え2個セットにする。

索道機器であるゴンドラ・リフト乗り場付近に無線タグリーダーを設置。アンテナ付近を通過する被験者を同定する。

スキーヤー・スノーボーダーに分け、利用傾向を抽出。またそれぞれ上級者・中初級者毎に見ることもできる。

終日の各被験者の索道利用パタンを点現示、リピート回数や乗り継ぎ傾向も含めて把握が可能であり、索道運行のマネジメントに応用。

 
教員の業績一覧

 

著書

 

 (日)高柳英明 (日)飯田有登;我設計,你贏利、廣西師範大學出版社(中国)、2021年6月、9787559824257
川口和英・高柳英明他(共著);都市イノベーション:都市生活学の視点、朝倉書店、2019年11月、126-137頁、978-4254500325
高柳英明、添田貴之;デザイナーと投資家のための賃貸集合住宅の企画[術]、彰国社、2018年10月、978-4-395-32117-9
高柳英明、飯田有登(編著);店舗の企画・設計とデザイン、オーム社、2017年12月、978-4-274-22165-1
高柳英明、添田貴之(共著);デザイナーのための住宅設備設計「術」、彰国社、2016年9月、4395320678
高柳英明、鈴木雅之、西田司(編著);事例で読む建築計画、彰国社、2015年2月、439532035X
小野田泰明、渡辺朗子、伊藤俊介、高柳英明他(共著);建築のサプリメント、彰国社、2014年4月、4395320139
香川雄一・林宰司・伴修平・高柳英明他(共著);環境フィールドワーク心得帖[新版]、サンライズ出版、2015年4月、488325562X
渡辺仁史・林田和人・川口和英・高柳英明他(共著);スマートライフ、パレード出版、2011年9月、4434160230
水原渉・長谷川博・高田豊文・高柳英明他(共著);環境フィールドワーク心得帖(下)、サンライズ出版、2009年11月、ASIN: B00MTUHZQG
渡辺仁史・佐野友紀・高柳英明・林田和人他(編著);行動をデザインする、彰国社、2009年8月、4395008798
鈴木雅之・高柳英明(編著);建築設計テキスト 集合住宅、彰国社、2008年6月、23-66頁、4395211321
積田洋・山家京子・高柳英明・横山ゆりか他(共著);空間デザイン事典、井上書院、2006年7月、9784753000326
積田洋・大佛俊泰・金子友美・高柳英明他(共著);建築・都市計画のための空間学事典、井上書院、2005年4月、9784753000982
大野隆造・橋本都子・高柳英明・西出和彦他(共著);空間要素 世界の建築・都市デザイン、井上書院、2003年7月、9784753017393
渡辺仁史・林田和人・高柳英明他(共著);建築設計資料集成[人間編] 、丸善出版、2002年10月、4621071467
積田洋・佐野友紀・高柳英明他(共著);建築・都市計画のための空間計画学、井上書院、2000年11月、4753017362
渡辺仁史・林田和人・長澤夏子・高柳英明他(共著);建築デザインのためのデジタルエスキス05、彰国社、2000年10月、4395200559

 
 

査読論文
田中文翔・木原己人・高柳英明・山田昇吾・斎藤圭:歩行者のパーソナルビークルに対する回避予兆行動に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第32号、pp.31-36、2022年3月
木原己人・高柳英明・田中文翔・末繁雄一:斜め横断不可時の加速度遷移による回避特性と歩行負荷の分類に関する研究-群衆密度別・交差角度別における実験室実験-、日本インテリア学会論文報告集、第32号、pp.37-42、2022年3月
山田昇吾・田中文翔・木原己人・高柳英明:歩行者の回避予兆行動に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第31号、pp.1-4、2021年3月
山田昇吾・木原己人・高柳英明・末繁雄一:歩行加速度による回避行動の分類と快適性評価、日本インテリア学会論文報告集、第31号、pp.5-10、2021年3月
久米村秀明・高柳英明:睡眠空間の大小が就寝時の生理現象に与える影響-就寝時の天蓋高を変化した実験をもとに-、日本インテリア学会論文報告集、第31号、pp.17-22、2021年3月
Takaaki Furukawa and Hideaki Takayanagi: A Pedestrian Flow Survey Using Proportional Distribution Origin-Destination Method, Journal of Civil Engineering and Architecture 14 (2020) 537-546 D doi: 10.17265/1934-7359/2020.10.003
Yuta INOUE, Yuichi Sueshige, Hideaki Takayanagi:Effectiveness of Activity Expression in VR System to Build Consensus for Public Space Planning, Journal of Civil Engineering and Architecture (JCEA), Volume14(#155), No.10, 2020.9, DOI:10.17265/1934-7359/2020.10.003
Yuichi Sueshige, Hideaki Takayanagi, Tatsuto Kihara:A Study on Interregional Differences in Elderly Person’s Remote Care in Terms of Traveling Time and Expense - Comparative Consideration in TOKYO area and OSAKA area -, Journal of Civil Engineering and Architecture (JCEA), Volume14(#153), No.8, pp.433-451, Aug.2020、Doi:10.17265/1934-7359/2020.08.003
Yuka Kimura, Yuichi Sueshige, Eisuke Aoki, Yusuke Inaduka and Hideaki Takayanagi; Research on Improvement of Utilization of Open Space: Through Demonstration Experiment Focusing on Spatial Elements, Journal of Civil Engineering and Architecture Volume14, No.3, pp.153-159, 2020.3, doi: 10.17265/1934-7359/2020.03.004
久米村秀明・高柳英明・杉本志織;睡眠前の照度低下時間の長短が睡眠深浅に与える影響に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第30号、pp.97-102、2020年3月
古川尚亮・高柳英明・山田昇吾・木原己人;近傍視野の情報取得と歩行者挙動の連関、日本インテリア学会論文報告集、第30号、pp.83-88、2020年3月
木原己人・高柳英明;天井高の異なる連接空間の空間認知に関する基礎的研究、日本インテリア学会論文報告集、第30号、pp.77-82、2020年3月
末繁雄一・高柳英明・鳥海菜月・山波向日葵、商業市街地における乳児連れ来街者の回遊行動と授乳行為との関係 -子育て世代の活発な回遊を促す環境要因に関する研究-、都市計画論文集、Vol.54(2019)、No.3、pp.1161-1168、2019.10
Hideaki Takayanagi, Tatsuto Kihara, Yosuke Kurita, Kazuhide Kawaguchi, Hidetoshi Kawaguchi, Takaaki Furukawa, Takuhi Ono and Shougo Yamada, A Fundamental Study on Multi-agent Pedestrian Model Based on Risk Avoidance Behavior during Road Blackage and Evacuation Simulation of Regional Urban Disaster、Journal of Civil Engineering and Architecture, Volume13(#137), No.4, pp.219-237, Apl.2019、Doi:10.17265/1934-7359/2019.04.001
高柳英明・木原巳人、歩行者の全周異型回避領域の算出とその地域間差異に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第29号、pp.53-60、2019年3月
Hideaki Takayanagi, Chieko Kawakatsu, Tatsuto Kihara, Kazuhide Kawaguchi, Hidetoshi Kawaguchi, Takaaki Furukawa and Yuka Kimura, Basic Study on Elderly Tele-nursing Model for Emote Nursing by Smart Device、Journal of Civil Engineering and Architecture, Volume12, No.8(#129), pp.605-614, Aug.2018
高柳英明、全天球動画像解析による歩行者の全周異型回避領域の算出に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第28号、pp.71-76、2018年3月
高柳英明、市庁舎施設の市民公開空間を対象とした執務空間との時間差併用と賑わい表出の室内計画に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第28号、pp.57-62、2018年3月
高柳英明・山田昇吾・柴原寛子・菅原将太、Traj-Scalar法による歩行空間の局所混雑の可視化に関する研究、日本建築学会技術報告集、第22巻52号、pp.1067-1071、2016.10
Hideaki Takayanagi, Shogo Yamada, Hiroko Shibahara and Hideaki Takayanagi、A Study on Evaluation Method for Local Congestion in Pedestrian Space by Using of Traj-Scalar Model、AIJ Journal of Technology and Design、Vol.22、No.52、pp.1067-1071、2016.10
Hideaki Takayanagi, Shogo Yamada, Shota Sugahara, So Koumei, Hiroko Shibahara(2016) A Study on the Evaluation Method for Local Congestion in Pedestrian Spaces Using the Traj-Scalar Model, Journal of Asian Architecture and Building Engineering, Vol.15, No.3, pp397-402, 2016.10
山田昇吾・高柳英明・柴原寛子他、Traj-Scalar法による歩行空間の局所混雑評価、日本建築学会第38回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[論文]、pp.31-36、2015.12
川勝知英子・高柳英明・柴原寛子他、家族の介護・介助にかかる移動時間・費用からみた高齢者の遠隔地介護に関する研究、日本建築学会第38回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[論文]/、pp.7-12、2015.12
Hideaki Takayanagi, Shougo Yamada, Hiroko Shibahara(2015) A Study on Understanding Pedestrian Flow Using Intermittent Recording Images(PIRI), Journal of Asian Architecture and Building Engineering, Vol.14, No.3, pp557-560, 2015.10
高柳英明・川勝知英子・柴原寛子・中村良三、渡辺仁史、家族の介護・介助にかかる移動時間・費用からみた高齢者の遠隔地介護に関する研究、日本建築学会技術報告集、第49号、pp.1177-1182、2015.10
高柳英明・栗田陽介・山田昇吾・木村 謙、自律群衆モデルに基づく広域避難シミュレーションからアプローチした滋賀県大津市における地域防災計画の検討、日本建築学会技術報告集(20)、第20巻46号、pp.1091-1096、2014.10
高柳英明・木原己人・栗田陽介、滋賀県大津市における地表面温度を 低減する「風の道」創造に向けた樹木-風環境シミュレーションと緑化 計画・植樹方法の検討、日本建築学会技術報告集、第20巻44号、pp.251-257、2014.2
栗田陽介・高柳英明・柴原寛子・山田昇吾・木村 謙、倒壊建物による道路閉塞と危険回避行動を考慮した広域避難行動モデルに関する研究、日本建築学会第37回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[論文]、pp.43-48、2014.12
Kouske Kikuchi, Atsushi Enta, Hideaki Takayanagi, Takehi Kimura, Collective Background Extraction for Station Market Area by using Location Based Social Network, Journal of Civil Engineering and Architecture, Volume7, No.3(#64), pp.282-289, Mar. 2013
高柳英明・尾崎裕次、自由歩行空間における自律型人間行動モデル構築に関する研究、日本建築学会第34回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[論文]、pp.97-102、2013.12
鈴木雅之・服部岑生・高柳英明・吉岡陽介・陶守奈津子、築年の古い公的賃貸集合住宅のDIYリフォームによる実践的研究、住宅総合研究財団研究論文集、No.33、pp.171-182、2007.3(2007年12月、都市住宅学会学会賞 業績賞受賞論文)
高柳英明・長山淳一・渡辺仁史、歩行者の最適速度保持行動を考慮した歩行行動モデル-追従相転移現象に基づく解析数理-、日本建築学会計画系論文集、No606、pp.63-70、2006.8
佐野友紀・高柳英明・渡辺仁史、空間-時間系モデルを用いた歩行者空間の混雑評価、日本建築学会計画系論文集、No.555、pp191-197、2002.5
高柳英明・佐野友紀・渡辺仁史、群集交差流動における歩行領域確保に関する研究 : 歩行領域モデルを用いた解析、日本建築学会計画系論文集、No.549、pp.185-191、2001.11
佐野友紀・高柳英明・渡辺仁史、歩行領域モデルを用いた群集交差流動における集団化現象の解析、日本建築学会第23回情報システム利用技術シンポジウム論文集[論文]、pp.157-162、2000.12
高柳英明・佐野友紀・渡辺仁史、歩行群集流の時系列立体モデルによる混雑評価研究、日本建築学会第23回情報システム利用技術シンポジウム論文集[論文]、pp.163-168、2000.12
佐野友紀・高柳英明、群集交差流動に見られる集団化現象の可視化、第6回日経サイエンスCVCシンポジウム論文集、pp29-32、2000.5、及び日経サイエンス誌、2000年10月号、pp.A-11,12(第6回日経サイエンスCVC論文コンテスト ニューフロンティア賞受賞論文)
高柳英明・木村謙・渡辺仁史、パーティクルオブジェクトを用いた3次元群集流動簡易シミュレータの構築、日本建築学会第20回情報システム利用技術シンポジウム論文集[論文]、pp.94-97、1997.12

 
 

査読なし論文
高柳英明:人間行動モデルと群集流動シミュレーション、計算工学、Vol.26 No.3、pp.11-14, 2021.8
菅原将太・山田昇吾・柴原寛子・高柳英明、雑踏空間下を想定した局所混雑要因の可視化、日本建築学会東海支部研究報告集(54)、pp.413-416、2016.2
柴原寛子・菅原将太・蘇浩銘・高柳英明・木村謙 、公共空間の時間差利用と賑わいの評価に関する研究:庁舎施設を兼ねた『駅前市民空間』の空間利用計画、日本建築学会関東支部研究報告集Ⅱ(86)、pp.333-336、2016.03
川勝知英子・高柳英明・中村良三・渡辺仁史、家族による遠隔地介護を目指したテレ・ナーシングモデルに関する研究、日本建築学会関東支部研究報告集Ⅱ(85)、pp.261-264、2015.3(2015年3月、日本建築学会 第85回 関東支部若手優秀研究報告賞受賞)
川勝知英子・高柳英明・中村良三・渡辺仁史、遠隔地介護を目指したテレ・ナーシングモデルに関する研究、日本建築学会東海支部研究報告集、第53号、pp.381-384、2015.2
川勝知英子・高柳英明・中村良三・渡辺仁史、スマートデバイス等による遠隔地介護を目指した高齢者テレ・ナーシングモデルに関する研究、日本建築学会第37回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[報告]、pp.223-226、2014.12
柴原寛子・高柳英明・山田昇吾・栗田陽介、災害時避難支援のためのコミュニティ・オリエンテッドな情報拠点の配置検討に関する研究、日本建築学会第37回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[報告]、pp.167-170、2014.12
山田昇吾・高柳英明、歩行干渉の時系列分析に基づく群衆流動の交差フリクションに関する研究、日本建築学会第37回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[報告]、pp.159-162、2014.12
山田昇吾・高柳英明・栗田陽介、埒外空間における群衆流動の連続画像解析に関する研究、平成26年度日本建築学会近畿支部研究発表会報告集、pp.237-240,2014.6
山田昇吾・高柳英明・栗田陽介、群集流動状態を解析する連続間欠記録式歩行群衆流画像に関する研究、日本建築学会関東支部研究報告集(84)、pp.213-216、2014.2
池田綾子・高柳英明他、新たな「居場所」を形成しうる「窓辺」と所作の連関についての研究、日本建築学会関東支部研究報告集(84)、pp.573-576、2014.2(2014年2月、日本建築学会 第84回関東支部若手優秀研究報告賞受賞)
林田和人・遠田 敦・菊地弘祐・木原己人・木村 謙・高柳英明・渡辺仁史、LBSNを用いた駅周辺地域の類型化とその時間変化、日本建築学会第36回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[報告]、H17、2013.12
菊地弘祐・木原己人・遠田 敦・高柳英明他、LBSNを用いた都市利用者の特徴単語と都市の機能との関係抽出、日本建築学会第36回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[報告]、H26、2013.12
山田昇吾・高柳英明・栗田陽介、連続間欠記録式歩行群集流画像による群衆性状の把握、日本建築学会第36回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集[報告]、pp.189-192、2013.12
木原己人・高柳英明・栗田陽介・山田昇吾、街路樹の植樹デザインに関する風環境の検証に向けたシミュレーション -滋賀県大津市都心地区における風況調査を通じて-、日本建築学会近畿支部研究報告集.計画系(53)、pp.117-120、2013.6
山田昇吾・高柳英明、児童を含む群衆歩行モデルの構築とその挙動に関する研究、日本建築学会近畿支部研究報告集.計画系(53)、pp.21-24、2013.6
木原己人・高柳英明・栗田陽介、「風の道」創造に向けた街路樹デザインに関するシミュレーション-滋賀県大津市駅前通りにおける実地調査に基づく風環境の検証-、日本建築学会第83回関東支部研究報告集、pp.113-116、2012.3
菊池弘祐・木原己人・高柳英明他、ソーシャルネットワーキング・サービスを用いた都市・建築空間像の抽出 その1〜利用者背景の分析と可視化の基本的手法の解明〜、日本建築学会第83回関東支部研究報告集Ⅱ、pp.381-384、2013.3
菊池弘祐・木原己人・高柳英明他、ソーシャルネットワーキング・サービスを用いた都市・建築空間像の抽出 その2〜利用者背景の分析と駅商圏分析手法の開発〜、日本建築学会第83回関東支部研究報告集Ⅱ、pp.385-388、2013.3
遠田敦・菊池弘祐・林田和人・高柳英明他、ソーシャルメディアに投稿された記事に基づく建築空間像の解析-建築・都市防災メディアの活用方策に関する基礎的検討-、日本建築学会第83回関東支部研究報告集Ⅱ、pp.389-392、2013.3
渡辺俊・高柳英明・木村謙・佐野友紀・林田和人・川口和英・池田浩敬・位寄和久・渡辺仁史、人間行動シミュレーション研究の体系化に関する研究、日本建築学会第26回情報システム利用技術シンポジウム論文集[報告]、pp.145-148、2003.12
小森寛子・高柳英明・中村良三・渡辺仁史、無線タグシステムを利用した大規模集客施設利用者の行動特性に関する研究、日本建築学会関東支部研究報告集Ⅱ(72)、pp.161-164、2002.2
佐野友紀・高柳英明・渡辺仁史、群集流動における集団歩行領域の可視化、可視化情報学会全国講演会 (札幌2000) 講演論文集 Vol.20、No.2、pp.65-68、2000.10
高柳英明・佐野友紀・渡辺仁史、歩行群集流の時系列立体モデルによる混雑評価研究、可視化情報学会全国講演会 (札幌2000) 講演論文集、pp.57-60、2000.10

 

 
近年の卒論・修論・博士論文テーマ

 
  これからデザイン分野を目指す学生に向けて、以下の直近の卒論・修論・博士論文テーマをリストにしています。インテリアに限定せず、各メンバーの興味と探求心頼りの、多元性に溢れています。またどれも興味深いテーマであり、日本建築学会をはじめ、日本インテリア学会、都市計画学会などで順次発表しております。
 

2020SR01:湿式左官工法の仕上げ性状別に見た感性モデルに関する研究/A Study on Sensitivity Models for Different Finishing Characteristics of Wet Plastering Method
2020SR02:オープンスペースの利活用を促進させるアーバンエレメント・エレメントと人間行動に関する研究/A Study of Urban Elements and Human Behavior Activating Use of Public Spaces
2020SR03:PdOD 法による歩行者流動量に基づく 都市空間の評価に関する研究/A Study on Urban Evaluation based on Pedestrian Flow using PdOD (Proportional Distribution Origin-Destination) Method
2020SR04:大腿四頭筋力を増強させるキッチンワーク・アクティビティに関する研究/A Study on Kitchen Work Activities to Train Quadriceps
2020SR05:睡眠導入前の照度別様態にみた入眠促進効果に関する研究/A Study on Sleep Onset Effect and Differences in Interior Lighting Method. -Vol.1,2 -
2020SR06:歩行者の回避予兆行動に関する研究/A Study on Avoidance Predictive Behavior by Pedestrian - Vol.1,2 -
2020SR07:Anti-Epidemic Society 下における住空間でのリモートワーク実態に関する研究/A Study on Remote Work in Living Space under Anti-Epidemic Society
2020SR08:ペーパーコードを用いた座面の疲労低減度合いに関する研究/A Study on The Degree of Fatigue Reduction of The Seat Surface Using a Paper Code
2020SR09:『働き方実態』に即した建築業における BIM テレワーク・モデルの策定に関する研究/A Study of BIM Telework Model Suitable for Design Work
2020SR10:視認性制御に特化した木製バーティカルルーバーのパラメトリックデザインに関する研究/A Study on Parametric Design of Wooden Vertical Louvers Specialiizing in Visibility Control
2020SR11:雑踏空間におけるアドホックモブズの形成様態と群集流性状の把握/A Study on Analysis of the Forming Mode and Crowd Flow Properties of "Ad Hoc Mobs" in Crowded Spaces.
2020SR12:Social Distance を感受させる 環境照明に関する研究/A Study on Lighting Methods Specifying Social Distance
2020SR13:オンラインミーティングにおける対人容態と空間背景に着目したコミュニケーション度合いに関する研究/A Study on Online Meeting and Spatial Background and Communication Circle
2020SR14:集客効果を増大させる商業空間の最適カラースキーム割合に関する研究/A Study on Optimal Color Scheme Ratio of Shop Space Interior Attracting Customers
2019SR01:古民家建築物の空間とその魅力を動画像表現する最適手法に関する研究/A Study of Optimal Method to Expess Spatial Charm of Histrical Housings
2019SR02:PdOD法を用いた都市行動性状と歩行者回遊性の分析/An Analysis of Urban Behavior and Pedestrian Transaction by Using Propotional Dividing O-D Method
2019SR03:高円寺・阿佐ヶ谷の地域特性を考慮した高架下テナントとエリアブランディングに関する研究/A Study on Area Branding Method and Underpass Tenant around Koenji and Asagaya Station
2019SR04:IoTスマートデバイス併用下における高齢者の遠隔介護・介助に関する研究/A Study of Remate Care for Elderlies by Using of IoT Remate Smart Device
2019SR05:「信楽焼」の材料物性に着目した陶磁器の廃材利用を促進させるインテリア・エレメントに関する研究/A study of Interior Elements Made of Shigaraki Potty Ware Scraps Considering their Material characteristics
2019SR06:睡眠障害を是正する居室の調光方法と照度遷移に関する研究/A study on Method to correct Sleep Disorder by Using of Lighting Control
2019SR07:都市のアーバン・エレメントを用いた人間行動分析に基づく愛着の醸成に関する研究/A Study of Social Friendliness to Urban Elements by analizing of Pedestrian Behavior
2019SR08:折板構造‐Folded Structure‐を用いた仮設居住ユニットの開発/A Design Proposal of Temporary Shelter Made of Folded Structure
2019SR09:歩行加速度による回避行動の分類と快適性評価/A Classification of Avoidance Behavior Considering of Pedestrian's Acceleration
2019SR10:仮設構築型空間ユニット『MS1*』の本設利用を拡張する手法に関する研究/A Study on Permanent Building by Using Temporary Spatial Unit 『MS1*』
2019SR11:学生女子寮の生活環境と日常行動の実態的相互作用に関する研究/A Study of Muthal Relationship between Resident's Behavior and Spatial Facilities
2019SR12:独居・内向型若年層のミニマムコミュニティ形成に寄与する集合住宅に関する研究/A study on Planning Method of Common Space of Apartment Contributing Younger's Minimum-Communit
2018SR01:ハムストリング鍛錬と身体機能向上を促す浴槽デザインの提案
2018SR02:デュアル・オムニスコープ動画像解析を用いた生活空間における高齢者・健常者の身体挙動の比較分析
2018SR03:IoT遠隔介護スマートデバイスを用いた高齢者テレナーシングに関する研究
2018SR04:商業空間・内部空間設計に特化したインテリアBIMの概算・知識ベースの構築
2018SR05:近傍視野の注意力補正と歩行者挙動の連関
2018SR06:第一種低層住居専用地域の窓灯りからみた夜間照明の地域差異に関する研究
2018SR07:BIMxデータによる商業空間デザインのVR評価方法に関する研究
2018SR08:国内外事例にみるカリフォルニアン・インテリアスタイルと色彩感性の差異
2018SR09:山手線新駅プラットフォームデザイン品川新駅「坂曲」
2018SR10:東京湾奥・新山下・京浜運河地区の潮流特性に基づいたフィッシング・ダイアグラムの構築
2018SR11:Beauty-sweet感性モデルに基づくホテルウェディング環境の創造に関する研究
2018SR12:ダイニング重視型の家族団らん空間に関する研究
2018SR13:照度・グレア効果に着目した丹後ちりめん照明に関する研究
2018SR14:周辺住民を繋ぐ奥沢オーナー併用集合住宅の建築計画
2018SR15:公開空地の利活用向上に関する研究~空間エレメントに着目した実証実験プロジェクトを通じて~
2017SR16:オムニ・スコープ動画解析を用いた歩行群衆流内の全周型回避最接近領域の指標化に関する研究
2017SR01:藺草(いぐさ)と畳素材がもたらすリラクゼーション効果に関する研究
2017SR02:学習効果を高める作業机と開口部の位置関係との要因分析
2017SR03:街区公園内の遊具を対象とした利用者間のコミュニティ形成に与える効果に関する研究
2017SR04:観光地における店舗テナント入れ替えループ現象に関する研究
2017SR05:都市型水族館を対象とした来場者の水槽前での観覧行動と観覧空間に関する研究
2017SR06:鉄道駅の人身事故等を軽減させるプラットフォームデザイン
2017SR07:アパレル市場のファストブランド化に対するヘリテージブランドの成長戦略
2017SR08:歩行者群衆流の駆け込み横断を誘発させる要因分析
2017SR09:街路樹のある都市景観の画像解析に基づく心理効果に関する研究
2017SR10:Instagram®︎の投稿画像の分析に基づくカフェ空間デザインの支援手法に関する研究
2017SR11:配置に特徴のある2商業店舗における混雑時の誘導方法に関する研究
2017SR12:駅前崖地の高低差を活用したJR田端駅周辺の再開発と街のブランディング
2017SR13:移動時間・費用からみた高齢者の遠隔地介護における地域間差違に関する研究
2017SR14:キッチン空間を対象とした現代主婦の子供の食育意識に関する研究
2016SR01:折り紙工学に基づく大型ランプシェードの研究
2016SR02:三島旧市街地における伝統的町屋の外観に着目した景観保全・再生に関する基礎的研究
2016SR03:プロジェクションマッピングを利用した3次元立体映像による学校教材を想定した卓上模型への投影技法
2016SR04:湯河原町商店街地区及び温泉場エリアにおける歩行者の誘導と活性化計画
2016SR05:都市の大型商業施設における屋上庭園の感性的魅力とその役割に関する研究
2016SR06:リラクゼーション効果を増大させるシーズナル・ライティングデザインに関する研究
2016SR07:オフィスワーカーを対象としたターミナル駅近接広場の利便性向上に関する研究
2016SR08:ファッションイメージを変化させるディスプレイ・デザインに関する研究
2016SR09:大学研究施設におけるデスクトップランドスケープデザイン
2016SR10:歩行ストレス軽減を図る雑踏空間に関する研究
2016SR11:カフェ空間における利用者の空間評価因子の差異に関する研究
2016SR12:映画館の座席配置による視界ストレスの軽減に関する研究